安全衛生マガジン4月号

1.【日々安全】

【安全対話~私生活での体験を考える~】

 ここでいう安全対話とは、一般的に用いられる職場での対話ではなく、
会社内で開催されるミーティング等の各種会合の冒頭で、私生活で自ら
体験したことを第一人称で話すことです。

 この安全対話を職場の習慣にすることにより、自分の行動を意識する
ようになり、安全意識が向上して安全な行動を無意識に実行するように
なるという効果が期待できます。

 いかに具体的な取り組み方と事例を紹介します。

  • 取り組み方
  •  なぜ、会合の冒頭に実施するのか?

 例えば、早朝に地震があった日の最初のミーティングでは「今朝の
地震は大きかったねえ~」といった具合に会話が始まる。これはその

時点で地震が一番の関心事だったから。従って、従業員が自分たちの
安全について常に強い関心と興味を持っていれば自然と安全の話が
出てくるはず。

 結果として、会社が「安全を最優先している」ということが従業員に
浸透する。

  •  なぜ、私生活の話題を話すのか?

 仕事上のヒヤリ・ハットは、公然とは話しにくい。私生活での
ヒヤリ・ハットは自己責任の範囲であり、気軽に話しやすい。私生活の
安全も会社の安全と同等に大切であることを従業員に気付かせる。

  •  その体験事例の原因や対策について話が進めばベストだが、まずは、
    輪番制でも良いから繰り返し実施して、安全対話を習慣にすることが先決。
  •  どのように実施するのか?

 方法はいたって簡単、私生活での街中や家庭内で起こったヒヤリ・ハットや
失敗事例について、感じたことを「ありのまま」に話してもらう。
・・・ただそれだけである。

  • 事例1】シャープペンシルの先で指先を刺した話

 「先日、自宅でカバンの中に入れておいたシャープペンシルを取ろうと思い、
右手でカバンのかき回していたところ、シャープペンシルの先で人差し指の爪の
間を刺してしまいました。幸いにも深い傷ではありませんでしたが、しばらく
痛い思いをしました。 軽率さを反せしています。」

  • 事例2】自宅の垣根を刈り込み中、脚立が傾いてとっさに飛び降りた話

「昨日の日曜日、脚立を使って垣根を刈り込んでいたところ、またがっていた

脚立の脚が地面にめり込んで傾き、びっくりして飛び降りました。幸いにも50cm
くらいの高さでしたので、事なきを得ましたが、もし高かったらと思うと冷や汗もの
でした。」

  • ヒヤリ・ハット活動との共通点
  •  第一人称(自分)で行動を見つめ、考え、反省し、新たな行動目標をつくって
    いくところに共通点がある。
  • ヒヤリ・ハット活動との相違点
  •  「ヒヤリ・ハット活動」では業務上の出来事を話題にし、「安全対話」では
    私生活で体験したことを話題にするところ。
  •  「安全対話」では誰もが気軽に話せるから、ミーティング等の雰囲気や
    コミュニケーションが格段に良くなってくる。
  • より効果的に継続するための秘訣
  •  誰でも気軽に参加する。(社長から、一般従業員まで)
  •  全員参加を心がける。
  •  内容を批判しない。
  •  時間をかけない(会議やミーティングの冒頭5分程度)
  •  記録をとらない

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出典:「創り育てる安全文化」 西坂 明比古著 中央労働災害防止協会刊 より抜粋

2.【日々健康】

【食の安全を考える】

 最近食文化に異変や不安を感じている方は少なくないでしょう。

 有害物の混入や産地偽装、賞味期限の改竄等数え上げたらきりが
ありませんが、安全という言葉に対して安心という言葉も使われます。

 安全と安心の違いは何でしょう?

 「安全」とは、物理的に危険が排除されている、つまり危険がない
状態のことで、「安心」とは、心配・不安がない、つまり主体的・
主観的な心の状態と定義づけされています。

 安全な食品は安心して食べられるということになるのですが、この
ところの食品の問題は深刻なのです。安心の問題が重要視されるのは、
個々の人々は社会サービスに依存して暮らさざるを得ない状態にあり、
食品の状態を自分でコントロールすることができないということなのです。

 このところの一連の不祥事によって、全国的に不安が発生しています。
個々の事件には人が関与するものが多く、人々の安心を得るためには、
システムが安全である、との信頼が得られていなければなりません。

 「安心」とは、「安全」の保証であり、「安全保証」とは、関係者に
それが安全であることについて十分な信頼感を与えるための計画的・
体系的な活動、ということになります。

 私の友人は畑を作り自給しています。時々、取れたものを頂きます。
素人の作ったものは形は不揃いであったりするのですが、有害な農薬の
使用や産地偽装などといった心配が全くありません。私は彼らの作った
野菜やお米を食べることに安心を感じています。食についても安全文化の
考え方が必要になるのではないでしょうか。

出典:「安全衛生3分間スピーチ 7」

坂下 義満氏談 中央労働災害防止協会刊より

3.【日々生活】

「我慢」を「楽しい」に変える】

 1981年、イギリスの活動家ジェーン・チューソンは、スーダンの難民を
難民キャンプで脳マラリアとウィルス性肺炎にかかり、生死の境をさまよった。
医師が死を宣告したとき、彼女は自分の体を上から見下ろしていた。 この
臨死体験は、彼女の生き方を変えた。

 イギリスに戻ったチューソンは、難民キャンプに暮らす人々の窮状を何とか
改善したいと考えた。事態を動かすためには、多くの人々を味方につける必要が
ある。だが、人々に関心を持ってもらい、さらにお金を出してもらうのは簡単な
ことではない。

 善意はあるのだが、今は余裕がなくて、お金が出せないという人がほとんどだ。
そんな人々に、どうか寄付をしてほしいと頼むのは、気持ちのいいものではない。
頼む方も頼まれるほうも、苦しい気持ちになる。

 そんなある日、チューソンはあるアイデアを思いついた。嫌な思いをする代わりに
「楽しくて、ワクワクする」様なやり方で寄付金を集めればいいのではないか、そう
すれば、みんな楽しく参加できて、お金も集まりやすくなるのではないか?

 彼女が考えたのは、人々が楽しめる催しと、困窮している人たちへの支援を。合体
させたことだった。例えばテレビでお笑いを見ながら慈善活動をしたらどうだろう。

 このアイデアは「レッド・ノーズ・デイ(赤い鼻の日)」として結実した。多くの

コメディアンや有名人が彼女の活動に賛同し、大物コメディアンのレニー・ヘンリーが
イベントの顔をつとめることになった。

 第1回のレッド・ノーズ・デイは大々的に注目を集め、視聴者は3000万人を超えた。
実に全国民の半数以上が番組を見ていた計算だ。国中の人々がピエロの赤い付け鼻を買い、
1日で1500万ポンドのお金が集まった。

 レッド・ノーズ・デイは2年に1度の国民的イベントとして定着し、現在までに10億ポンド
以上を超えるお金がアフリカやその他の地域の困窮する人々に送られている。

 寄付をすることは、大事なことだ。お笑いを見るのは楽しいことだ。

 寄付とお笑いをセットにすることで、チューソンは楽しく寄付ができる仕組みをつくった。
人々は毎年このイベントを心待ちにしている。

 やる必要はないけれど、楽しくてついやってしまうことが誰にでもあるはずだ。

 テレビを見たり、ポッドキャストを聴くこと。カラオケで歌ったり、好きな曲に合わせて
踊ること、友達とゲームをすること。

 一方、やらなくてはならないのに、やる気が出なくて先延ばしにしてしまうこともあるはずだ。

 日々の運動、家計簿、皿洗い、メールやメッセージの返信、仕事の打ち合わせ。子どもを
時間通りに起こすこと。それらはあまり楽しいものではない。

 

 だが、工夫次第で楽しくすることは可能だ。

「仕事は仕事、遊びは遊び」とよく言われる。重要なことは苦痛であり、楽しいことは
重要でない、と多くの人は思い込んでいる。だがそのような考え方は、重要なことを
やり遂げる邪魔にしかならない。

 重要なことが楽しくないと考えるなら、それはどんどん後回しになり、実行されなく
なるだろう。

 楽しい遊びが、逆に心を重くする。

 仕事と遊びを分けるのは、健全な態度ではない。

 我慢を美徳と考えることをやめれば、重要な仕事を、まるで遊びのように楽しむ
ことが可能になる。嫌なことを我慢するより、楽しくできるやり方を探したほうがいい。

 重要な仕事を楽しい活動に結びつければ、これまで気が重かったことも、エフォートレス
に実行できるはずだ。

以下略

【嫌なことを我慢するより、楽しくできるやり方を探したほうがいい。】

出典:「エフォートレス思考」・・努力を最小化して成果を最大化する 

グレッグ・マキューン著 高橋 璃子訳 かんき出版より抜粋

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  4月23日(木)、24日(金) 「職長教育・安全衛生責任者教育」

詳細は久留米労働基準協会にお尋ねください。(TEL:0942-34-5531

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