安全衛生マガジン11月号

1.【日々安全】

【災害事例】

  1. 事故の型:「はさまれ・まきこまれ」
  2. 業種:ゴム製造業
  3. 被害:死亡1名
  4. 災害内容

タイヤの成型作業中、成型機ドラムとガイドにはさまれた

  1. 発生状況

 この災害はトラック・バ用ラジアルタイヤの製造工程において、
タイヤの成型作業中に発生したものである。

 作業者Aはタイヤ成型作業中、最初に成型機ドラムに貼り付けた
インナーライナー(タイヤのチューブにあたる部分)に不慮箇所を
見つけたので、不良インナーライナーを成型機から取り出そうとして
いた。

 Aは、操作盤が遠いため足元のマットスイッチを踏み成型機を停止
させた後、成型機ドラム上にみを乗り出したところ、バランスを崩し、
このため、マットウイッチから足が離れてしまい、成型機が突然作動して、
タイヤを押さえるガイドが降下し、ドラムとの間にはさまれて被災した。

 タイヤ成型機には身体が危険範囲に入った場合に成型機を自動停止させる
安全装置が設置されておらず、成型機の操作盤も作業位置から離れていた。

 この工場では、非定常作業の作業手順書を作成しておらず、作業者への
安全衛生教育も実施していなかった。

6.原因と対策

    この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。

    1.  身体が成型機にはさまれる危険性のあるインナーライナーの取出し等の
      作業について、自動訂正させる安全装置を設置していなかったこと。
    2.  作業位置から操作できる位置に成型機の操作盤を設置していなかったこと。
    3.  非定常作業の作業手順書(非定常作業では操作盤で機械を手動に切り替えて
      作業を行う)を作成していなかったこと。
    4.  作業者への安全衛生教育を実施していなかったこと。

    類似災害を防止するためには、次のような対策が必要である。

    1.  インナーライナーの取出し等の作業では、成型機を自動停止させる適切な
      安全装置を設置すること。
    2.  作業位置から操作できる位置に操作盤を移動し、作業者がいつでも成型機を
      停止できるようにすること。
    3.  非定常作業の作業手順書を作成して、作業者に徹底させること。
    4.  作業の実態を十分に把握した上で、作業の近道・省略行為等による
      ヒューマンエラーを防止するための安全衛生教育を実施すること。

    作業者の再発防止のポイント

    •  作業手順書を作成し、それを守る。
    •  作業に異常が発生した場合は自ら異常処理を行うことなく上位者に
      報告し指示を仰ぐ。
    •  異常処理作業を行う場合は、設備を停止する。
    •  制御盤で設備を停止させたことを確認する。

    以上、「令和6年安全の指標」より抜粋

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     上記は、安全の指標からの抜粋ですが、私の所見として、労働災害における
    「不安全行動要因」の多くを近道・省略行為及び思い込みによるものが大半を
    占めます。設備の改善はもちろんですが、このヒューマンエラーをいかに防止するかを
    科学的に論理的に防止する技術(各社の実情にあわせての)を向上させる努力が必要であると
    思いますし、近道・省略・思い込みを絶対にしない、させない安全文化の醸成と向上が大切です。

    以上

    2.【日々健康】

    【暑さ・寒さでも自律神経のバランスは変動

     四季の変化に応じて食事のとり方も変える】

     「自律神経のバランスの変化に無理なく即した食生活が理想」

     自律神経というと、日内変化に目が行きがちですが、一年の動きでいうと、
    季節によってもバランスが大きく変動しています。季節の変わり目は、気温や
    気圧が大きく変化するため、自律神経が対応できずに準備を崩したり風邪を
    引いたりすることが多くなります。

     自律神経のバランスが崩れることで、免疫システムにも差し障りが生じ、
    ウィルスや細菌などに感染しやすくなります。

     大づかみにいうと、気温が上がる夏は副交感神経が優位になりがちで、
    気温が下がる冬は交感神経が優位になりがちになります。

     夏に香辛料を使ったものを食べたくなるのは、食欲を増進する作用のみならず、
    交感神経を高めるのに適した食材だからです。

     冬は、血管を収縮させ体温を上げようとするので、交感神経の働きが優位になる。
    胃に負担のかかる料理より、消化の良いものを食べたほうが体の働きに即しています。

     季節の変わり目に体調を崩してしまう人が多いのは、自律神経がうまく対応できて
    いないことが要因といえます。高いレベルで自律神経のバランスを保ち、体調管理に
    役立てるように留意してください。

    以上

    3.【日々生活】

    【ネガティブな感情は自分の意志では取り除けない】

     あなたにも経験があるでしょう。「ネガティブな感情」を意志の力で取り除こうと
    してもかえってその感情はエスカレートしてしまう。

     だが反対に、遊び心をもって、ネガティブな感情との「リラックスした付き合い方」を
    見つければ、完全な心の安らぎを得られるとはまではいわないもの(実際にそんなものを
    得られる人はそもそもいないでしょう)、ある程度の落ち着きを得ることはできます。

     ただし、中にはとても毒性が強く、遊び心をもった付き合い方だけでは処理できない
    感情もあります。「自己憐憫(じこれんびん)」、「苦悩」、「嫉妬」などがその例です。

     それらの感情に対するさらなる対処については、「基本的には、自分の感情は信用しない
    ほうがいい。」 私たちは、例えば、ビッグマックを食べてどのような気持ちになるかより、
    ビッグマックの中に何が入っているかの方が正確に描写できる。ということです。

     「周りの人の感情」は、常に真剣に受けとめるべきですが、「自分の感情」とは真面目に
    向き合う必要はない。自分の感情はあたりを羽ばたかせておけばいい。
    どっちみち、感情と
    いうものは、自由気ままに行ったり来たりするものなのです。

    出典;Think clearly   The Art of the good Life 52 Surprising  Shortcuts to Happiness

                  by Rolf Dobelli

         日本語刊:サンマーク出版 より、一部抜粋、意訳、編集

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     11月の弊職が担当講師の安全衛生教育のご案内

     令和6年11月8日(金) 「職長能力向上教育」 9:00~17:30

     職長能力向上教育は、職長就任後概ね3~5年経過者に対して、法令の改正等による
    近年の安全衛生概況知見習得及び職長に求められる12のスキルについて実戦形式で
    ブラッシュアップを図って頂きます。

     お陰様で今回の教育は定員締め切りとなっております。
    次回の教育日程の問い合わせ、申し込み詳細は久留米労働基準協会に
    お尋ねください。(TEL:0942-34-5531

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    安全衛生メールマガジン来月号は、来月中旬までには発信いたします。

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