安全衛生メールマガジン3月号

1.【日々安全】

【「アルコールインターロック」の普及に向けて】

 「アルコールインターロック装置」ってご存じですか?

陸上貨物運送業、タクシー・バス事業者、鉄道運転業務従事者は、

必ず業務前にアルコールチェックを受けています。

 2021年6月28日に千葉県八街市で飲酒運転のトラックに
小学校児童が巻き込まれて、2人が死亡し、3人が負傷しました。
運転手からは基準値を大幅に超えたアルコールが検知されました。

 このトラックは白ナンバー(自家用扱い)であったため、
上記のような運転前のアルコールチェックはなされていませんでした。

 普段から、その会社の他の社員からも、当該者のアルコール依存症が
懸念されており、社内でも問題になっていたのに、管理的欠陥と
言わざるを得ない状況が、上記の事故(犯罪)を起こしたのです。

 陸上貨物運送業や旅客営業車両事業以外にも、建設業、製造業
のみならずサービス業や事務労働者においても、自動車(社用車、
私用車)を利用する場面が多くあります。

 例えば、現場へ行く、資材運送、事務担当が銀行や役所に等に行く
等の機会があります。

労働安全対策においては、第1優先として危険・有害要因の排除、
それができないのであれば、次にヒューマンエラー発生を前提にしての、
フールプルーフ
(Fool proof)対策(工学的対策・・・人間は必ずミスをする
という前提で設備、環境側で工学的対策を行う)を優先して実施し、
その次に管理的対策(教育訓練、ルール制定)、そして最後の手段として、

適切な個人用保護具の着用を実施するという考え方で労働安全衛生対策を
実施しています。

 就業中の交通災害も労働災害です。 また、上記の様に就業中の飲酒運転は、
道路交通法違反だけでなく、刑法違反そして、労働安全衛生法上の違反があれば、
本人はもちろん会社、法人も両罰規程で罰せられるとともに、刑事、民事、
行政・社会的責任を課せられるのはご承知だと思います。

 中々飲酒運転による被害がなくならない現状において、今後、
「アルコールインターロック」装置の設置が求められるでしょう。

 「アルコールインターロック」とは、エンジン始動時、
ドライバーの呼気中のアルコール濃度を計測し、規定値を超える場合には
始動できないようにする装置です。

「全ての社用車に!」とまでは言いませんが、必要性を見極めて、
労働災害防止におけるリスクアセスメントと同列の考え方で、
アルコールという「危険・有害要因」がなくならない以上、
個人や管理で抑える以前に「アルコールインターロック」という
工学的対策でフールプルーフ
(Fool proof)対策の実施を前提に
することを一考してはいかがでしょうか。

以上文責・・峰 忠弘

2.【日々健康】
【脳に悪い12の習慣】
 「脳に悪い12の習慣」を知っていくことで、あなたの脳はきっと
違った働きをしてくれるはずです。

では、脳に悪い12の習慣とは何でしょう。

  1. 脳に悪い習慣1・・・すぐ「面白くなさそう」と思う。
  2. 脳に悪い習慣2・・・「面倒くさいが」口グセになっている。
  3. 脳に悪い習慣3・・・何でも言われた通りにする。
  4. 脳に悪い習慣4・・・スマホをよく見る。
  5. 脳に悪い習慣5・・・効率ばかり考える。
  6. 脳に悪い習慣6・・・やりたくないことを我慢して頑張る。
  7. 脳に悪い習慣7・・・「もう無理だ」とあきらめる。
  8. 脳に悪い習慣8・・・他人の立場をあまり考えない。
  9. 脳に悪い習慣9・・・身体をあまり動かさない生活をしている。
  10. 脳に悪い習慣10・・ラクな姿勢でいることが多い。
  11. 脳に悪い習慣11・・好きなものばかり食べる。
  12. 脳に悪い習慣12・・「年だから」とすぐあきらめる。

 今回は上記の、脳に悪い習慣1・・・「すぐ「面白くなさそう」と思う についての
項目から具体的に一つ記載します。

【脳は4つの本能を持っている】

 脳の基本的な仕組みを知っておくことは仕事や生活において脳の力を十分に
発揮させるための土台になります。

 まず知って頂きたいのは、脳神経細胞の一つひとつは、生まれながらにして本能を
もっているということです。その本能とは、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」
「伝えたい」
の4つです。人間の複雑な社会システムをつくり出しているのは、他でも
ない「脳」なのです。脳の中で細胞同士がつながり合い、複雑な情報処理を行うことで、
人は社会を発展、進化させてきました。

 そこで強いエンジンの働きをしたのが、4つの本能です。「生きたい」「知りたい」という
本能が、「科学」を発明し、「知りたい」「仲間になりたい」「伝えたい」という本能は「文化」
「芸術」を
つくり、「生きたい」「仲間になりたい」「伝えたい」という本能は「宗教」を生み
出したのです。

 さらに言うと、「知りたい」という本能は、教育システムをつくり、「生きたい」という本能は
家族を生み、「伝えたい」という本能は経済の仕組みを作りました。また、人の役に立ちたい
という貢献心は「生きたい」「仲間になりたい」「伝えたい」という本能がもたらす二次的な
本能になります。

 本能にそった形で行動すると、脳はその機能を最大限に発揮します。

 本能を磨き、高める工夫をすることが、脳の力を発揮するうえでとても重要になるのです。

3.【日々生活】

 無害な物質は存在するか?
 

この世に絶対安全はない。自分自身のリスク管理で自分自身はもちろん

他者を巻き込まない。 飲酒運転根絶のために~

「有害」に対峙する言葉として「無害」があります。

それでは、無害な物質は存在するのでしょうか?

 私たちの食卓で、ほぼ毎日関わる食塩や醤油も一度に大量に摂取すれば
中毒を起こすことが知られています。体重60kgに換算すると、食塩では
大体30gから300gの摂取で中毒が起きます。昔ながらの梅干しに換算すれば
6
個から65個くらいを一度に摂取することになります。

同様に醤油にも食塩が含まれていますから、醤油の量に換算すれば
大体1リットル程度を摂取すれば、同じような中毒を引き起こすと
考えられます。

 もちろん、醤油ですから、仕事帰りに「おい、今日の帰りに醤油!
一杯やっていくか」と誘われることもなく、これほど大量に摂取する
ことはないでしょう。

 ところが、アルコールやカフェインの摂取となると話は別です。
お酒が強い弱いにかかわらず、血中のアルコール濃度が一定量を超えると
急性アルコール中毒をと言われています。

 このように急性中毒という視点からも、無害な物質は存在しないのです。

 スイス出身の医師パラケルスは今から500年以上も前に「すべての物質は
毒である。毒でないものは何もない。摂取量によって毒にも薬にもなる。」と
言っています。

 すべての物質は毒だからこそ、そこには摂取(ばく露)する量に依存する
ということです。

 加えて、急性中毒の様に、短時間で結果がわかるもの以外に長期にわたる
摂取やばく露によって影響が出ます。

 私たちはこのようにすべてのものは有害であるということ、だから自分の
安全領域の中で食物を摂取しています。

 大事なことは、アルコール摂取の様に、その安全領域を超えると、
自分自身だけでなく他者も巻き込むということです。

 アルコール摂取後にハンドルを握ることは、犯罪であると認識しましょう。

典:「安全はマネジメント」 濱田 勉著 労働調査会刊 より編集

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今回は、「飲酒運転根絶」と「労働安全衛生」を連携した特集とさせて頂きました。

労働災害による年間の休業4日以上の死傷病者が130,586名/死者が778名

交通災害全体の死者は約2,300名、その内、飲酒運転被害による死者は152名、
重傷者は288名に上ります。(令和3年データ)

 年々、飲酒運転犯罪(あえて犯罪と表します)は減じていますが、中々ゼロ災を
達成できないのが現状です。

 福岡では、13年前の粕屋の高校生2人、平成18年には海の中道における幼い
子どもたち3人が犠牲になっています。

 本文でも記載しましたが、就業時間中の飲酒運転犯罪は、刑法、民法、等諸々の

法律により、加害者本人だけでなく会社・法人も両罰規定で罰せられ、

本人の家族だけでなく、会社・従業員すべての家族に影響します。

 安全衛生活動の一環として飲酒運転防止の意識高揚を組み込み、不断継続
していくことで、プライベートにおいても飲酒運転根絶意識の高揚に
つながるのではないでしょうか。

以上文責:峰 忠弘 ‘-----------------------------------------------------------

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